メルマガ
過去アーカイブ
Hello! Reds Ladies「栗島 朱里選手」
皆さんこんにちは!
浦和レッズ後援会です。
今月のHello! Redsは、
三菱重工浦和レッズレディースの栗島朱里選手です。
栗島選手は、ジュニアユースからレッズレディースに所属されています。
昨年の怪我を乗り越え、2022年10月23日(日)Yogibo WEリーグ第1節で1年ぶりの公式戦復帰を果たされました。
今回は、アカデミー時代のお話、リハビリ中のお話と栗島選手の温かい人柄が分かるインタビューとなっています。
ぜひ、最後までお読みください。
◇レッズレディースは本当に良いチーム
―――ジュニアユースの頃からレッズレディースに所属されていますが、きっかけはどのようなことだったのでしょうか?
きっかけは、父に「レッズレディースのセレクションがあるから受けてみる?」と言われたことです。
同世代のほとんどが他チームのセレクションも受けていましたが、私は無知だったため、父から言われたところだけを受けて受かりました。(笑)
―――加入前、浦和レッズはどのような印象でしたか?
埼玉県に住んでいましたが、浦和レッズのことはあまり知りませんでした…。(笑)
Jリーグを見に行くわけでもないし、地元が浦和ではなかったこともあります。
なので、レッズレディースジュニアユースが浦和レッズのレディースチームの下部組織ということも知らず、「受けてみる?」と言われてついて行った感じです。
―――同い年の上野紗稀選手とはジュニアユースの頃からのチームメイトですが、当時のエピソードを教えてください。
紗稀はジュニアユース加入当初からユースへも合流していたので、ほとんど一緒に練習をしていなかったような気がします。
ユースの頃は、ダッシュを何百本としたり、よく走っていました。
紗稀は遅い反抗期みたいに「走りたくない…」となっていたこともありましたが、励まし合っていっしょに走りました。
ユースの頃は本当に走った思い出ばかりですね。(笑)
◇船さんと央佳、二人が近くにいてくれたからがんばれた
―――怪我をされたときの状況を教えていただけますか?
怪我をしたのは、浦和駒場スタジアムでのトレーニング時、ルーズボールを取りに行こうとしたときにぶつかり、着地時に受傷しました。
19歳の頃にも膝を負傷したことがあります。そのときも大変でしたが、若かったこともありリハビリも順調で、術後8ヶ月で公式戦に復帰できました。
それにと比べると今回は復帰までに術後12ヶ月かかりました。メンタル的にも、いろいろな面で1回目よりもすごく大変でした。
―――復帰するまで特に印象に残っていることはありますか?
復帰できるかもしれないと分かったときには、勤め先の会社の方が「鰻食べに行こう」と連れて行ってくれて、鰻パワーでがんばることができました!
日頃からまめに気にしてくださっていて、復帰戦だった開幕戦も観戦に来てくれました。すごく応援してくれていて、本当にありがたいです。
会社の人は私を“あかり”って名前で呼ぶぐらい仲が良く、最高の職場で働かせていただいていると思っています。
もちろん怪我をする前も感謝の気持ちは持っていましたが、怪我をしたことで、多くの方に支えていただき本当に恵まれているとあらためて感じました。
自分に関わってくださる方々がいなければ、復帰はできていないし、多くの方が待っていてくれました。
いろいろな人がサポートしてくれていることを身をもって実感できたので、それはすごく良かったなと思っています。
―――苦楽を共にしてきた長船選手や一法師選手とのエピソードがあれば教えてください。
膝の怪我をした者同士にしか分かり合えないことがあると思っています。
私の気持ちは、船さんと央佳が一番理解してくれるし、リハビリがうまくいっているときいっていないときに関わらず、どんな気持ちで過ごしているかも分かってくれています。一人では絶対にここまでがんばれませんでした。気持ちを分かってくれる二人が近くにいてくれたことは、本当に心強かったです。
リハビリには糸が切れるようになる瞬間もあります。辛くてしんどくて、それを我慢して我慢して我慢して、ついに爆発して泣いてしまうみたいな。お互いに「大丈夫だよ」と励ますのですが、気持ちがよく分かるので自分もいっしょに泣いてしまう。励まし合っているはずなのに、結局3人で泣いていました。
膝を怪我した組の絆はとても深いです。
―――10月23日のAC長野戦では、1年ぶりに公式戦に復帰されました。どのような気持ちでこの日を迎えられましたか?
ずっと、開幕戦のメンバーに入ることを目標にリハビリをしていました。
「開幕戦も無理かも…」と弱気になったこともあったのですが、リハビリをしっかりやっていれば大丈夫と前を向きました。メンバーに入ったときは本当にうれしかったです。
試合に出るか出ないかは分からないけど、自分にできる最善の準備をしていこうと思い試合に臨みました。
試合当日、船さんと央佳から動画が送られてきて、一人でバスの中で見ました。それは、私の復帰戦へ向けてのメッセージ動画で、バスの中で大号泣してしまいました…。ここまでがんばってきてよかったとあらためて思いましたし、動画のおかげでよりモチベーションも上がり、がんばろうと思いました。
―――声出し応援、埼スタ開催と復帰戦には完璧なシチュエーションでしたが、ピッチに立った瞬間はどのようなお気持ちだったのでしょうか?
とても緊張しました。
だけど、今までやってきたことは絶対に嘘はつかないし、今自分にできる最大限のことをしようと思いました。ただ、舞い上がってはいけないので、気持ちは抑えめで入ろう、トレーニングしてきたことを意識するだけと思っていました。
ベンチから出るときにみんなが満面の笑みで送り出してくれて、サポーターの声ももちろん聞こえていました。
いざピッチに入ると、気持ちの高揚がすごかったです。
―――今チームメイトに伝えたいことはありますか?
とにかくありがとう。本当に感謝しかありません。
◇優勝するための1パーツに
―――その後調子はいかがですか?
徐々に徐々にです。いきなり良くなることはなくて、1歩1歩なので。自分の感覚的には、プレースピードなども成長している実感はあります。
―――栗島選手にとっての浦和レッズとは?
レッズレディースは本当にいいチームで、こんなチームは他にないと思っています。
それは、みんなと長く一緒にサッカーをしてきたこともありますが、シンプルにいい人が多いと思います。
こんないい雰囲気でサッカーができているのは、梢さん(安藤梢選手)や船さん(長船加奈選手)、繭さん(佐々木繭選手)、はなさん(柴田華絵選手)など先輩方が優しいからだと思っています。下の子がのびのびサッカーをできているのは、先輩たちの力です。
―――今後の意気込みを教えてください。
まだシーズン始まって序盤ですが、1試合1試合目の前の試合を全力で闘っていることが、今に繋がっていると思っています。
自分自身も怪我が治ってきてこれからもっと積み上げていくだけだと思っているので、出場時間をのばしチームに貢献したいと思っています。
そのためには、日々の練習が大切なのでそこは足元を見てやっていきたいと思っています。
優勝するためには、1試合1試合が重要になり、1つも落とせないしチーム全員の力が必要だと思うので、その1パーツに自分もなれるよう日々努力していきたいと思います。頑張ります。
―――最後に後援会の方にメッセージをお願いいたします。
今は対面でお話しすることはできないのですが、たくさんの人がレッズレディースや私を応援してくれていると実感できています。
結果を残して恩返ししていきたい、いつも支えていただきありがとうございますと伝えたいです。
以上栗島朱里選手のインタビューでした。
普段の笑顔の裏に隠れる熱い一面を見ることができるインタビューとなりました。
今後のレッズレディースの勝利と栗島選手のご活躍に期待しましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。