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Hello! Reds Warriors「馬渡和彰選手」

皆さんこんにちは!
浦和レッズ後援会です。

今月のHello! Redsは、
浦和レッズ 馬渡和彰選手です。

馬渡選手は大学を卒業後、ガイナーレ鳥取に加入、その後ツエーゲン金沢、徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、大宮アルディージャと数多くのクラブで活躍し、2022シーズンに浦和レッズへ加入されました。

今シーズンは、加入当初から右足の鋭く正確なキックや積極果敢なオーバーラップでチャンスを量産してきました!
そんな馬渡選手のサッカーへ対する熱い思いを感じることのできるインタビューとなりましたので、是非ご覧ください。





◆不完全燃焼の2022シーズン前半戦

―――浦和レッズへ加入して半年、2022シーズン前半戦を振り返っていかがでしたか?

チームとしては現在9位、5勝5敗11引き分け(2022年7月13日時点)で満足のいく結果は得られていないと思います。
個人的には前半戦の始めの方は試合の多くに絡んでいましたが、前半戦の後半にかけては出場機会も多く得られずなかなか試合に絡むことができませんでした。ですので、チーム的にも個人的にも納得はしていません。


―――FUJI FILM SUPER CUP2022では、馬渡選手のプレーを見てすごい選手が浦和レッズへ入ってきたと感じました。
満足していないと仰っていましたが、どの辺りが満足していないかを具体的に教えていただけますか。

まず、満足ができていないのは結果です。
今年のチーム目標がある中で現在は結果が伴っていません。内容が良くてもゴールを決めきれないことや、失点してしまうこと、怪我人が多く出てしまうなど、チームがうまく循環していないと感じることもありました。ですが、前半戦で積み上げてきたものはありますし、あとはゴールを決めきることだけなので、サイドバックの選手としてゴールへのチャンスを増やし続けるしかないと思っています。

スーパーカップの川崎(川崎フロンターレ)戦はキャリアの中で一番気合いを入れて臨みました。タイトルのかかった中、古巣の川崎と対戦できることには運命を感じましたし、“その試合に出たい”という強い思いでキャンプにも臨みました。なので、試合への気持ちと勝利に対する貪欲さは人一倍強かったと思います。リーグ序盤戦のメンバーに絡んでいけたことは、あの試合での勝利が大きかったのではないかと思います。




―――古巣の川崎戦ではアシストを湘南(湘南ベルマーレ)戦ではゴールを決められていましたが、そのあたりも熱い気持ちを持って臨まれたのですか?

川崎と等々力陸上競技場で戦ったとき、メンバー発表の際に僕の名前が呼ばれるとスタンドから拍手をしていただいたシーンの動画を家族から見せてもらったり、SNSを通じて知りました。もちろんその試合も気合いは入っていましたし、アシストという結果を残すことができ、湘南戦ではゴール、広島戦ではノーゴールにはなりましたが、直接フリーキックが入る機会もありました。

古巣には特別なおもいがありますが、平常心を保っていつも通りプレーしようということを心がけています。ですが、今年は古巣との対戦が逆にうまく自分のモチベーションと繋がっているとも思います。




―――浦和レッズのユニフォームを着て闘ったACLのグループステージはいかがでしたか?

ACLに行く前は絶対的なチームの主力にはなれていなかったと思いますが、「主力になる!」という意気込みを持って臨みました。タイで3週間程チームメートと一緒に過ごし、コンビネーションなどを積み上げられたことは個人的にもプラスの材料を多く得ることができた期間でした。多くの時間を多くの選手と過ごすことができたので、いつも以上にコミュニケーションを取ることができ、より自分の特長を理解してもらい、他の選手の特長も理解することができました。
キャンプとは違い次々とやってくる真剣勝負を短期間で多く闘った経験は過去に一度もありませんでしたが、“グループリーグを突破して帰る”という最低限の目標を達成することができたので、そこは満足しています。


◆熱すぎるリカルド監督からのハグ、そして…

―――他クラブ在籍時から浦和レッズのことを見ていたかとは思いますが、浦和レッズへ加入してからの印象はいかがですか?

初めて浦和レッズと対戦したのは、広島(サンフレッチェ広島)に所属していた時のYBCルヴァンカップだったのですが、その時から印象は変わっておらず、熱いファン・サポーターの方々が多くいて、クラブの規模も大きく絶対に勝たなければいけない集団だと思っています。

加入して、よく“浦和を背負う責任”と言うワードを耳にしますが、それは大事なことなので、プレーとしてしっかり表さないといけない、浦和レッズはそんなクラブだと感じました。そしてそのような環境で今プレーできていることはとても幸せなことなので、良いプレーをしてファン・サポーターの皆さんを喜ばせたいですし、自分やクラブの価値を高めたいと心から思っています。


―――徳島(徳島ヴォルティス)時代にリカルド監督や岩尾選手と共に過ごされたと思いますが、当時のエピソードはありますか?

リカルド監督とは5年ぶりに一緒のチームでプレーすることになりました。
もちろん監督としての実績は積み上げておられまが、“人として”の部分は5年前と全く変わっていないです。当時から変わらず情熱的で、その熱さを選手にも求めて、練習から100%!試合でうまくいかなければ感情が出るし、全部あの時のままだと思います。そんなリカルド監督が当時から好きでした。面白エピソードと言えば、徳島の時に試合前にみんなとハイタッチをするのですが、リカルド監督は僕だけにはなぜかハイタッチをせずにハグするという…。毎回そのハグが強すぎてそのうちキスをされるんじゃないかというくらい強くて…(笑)。これ、面白エピソードになっているかな?

でも、今はされないので…僕へのブームは過ぎてしまったかも知れません(笑)。僕が活躍してチームに欠かせない存在になったら、もしかしたら再びハグをされる時がくるかもしれないですね!

ケンくん(岩尾憲選手)とは…。そうですね、徳島にいた頃は僕も尖っていた時期でした。
今は色々なチームで経験させてもらって考え方やマインドをアップデートした中で、ケンくんと話すことが多いのですが、当時はJ3からJ2、J2からJ1にステップアップしたいという気持ちだけでやっていたので、“自分が、自分が”という感じでした。ですので、ケンくんからしたら相当扱いづらい選手だったのではないかなと思います。徳島時代に特別なケンくんとの面白エピソードはなかったですね。ただ昨年大宮(大宮アルディージャ)に所属していた時にたまたまある企画で憲くんと対談する機会があって、その時に深く話してお互い興味を持っていたらまさか浦和で一緒になるという…!


―――岩尾選手と浦和レッズで一緒にプレーすると分かった時にどのような感情が芽生えましたか?

僕の方が浦和への加入が早く決まっていたので、ケンくんが浦和へ加入するかもしれないという話を聞いて、「絶対来い!一緒にやろうよ」と言いました。だからケンくんが浦和に来たという訳ではないと思いますけど(笑)。

ケンくんもプロセスややりがいがあって浦和への移籍を選んだと思うのですが、僕自身は「岩尾憲」選手のマインドや考え方に興味があったので、「レッズでやろうよ、俺らが思っていることをレッズで体現していこうよ」という話を何回もした記憶はあります。


◆40歳までサッカー選手を続けたい

―――リーグも後半戦へ突入しました。ルヴァンカップやACLも残っていますが、残りの試合で意識されていることや目指していることはありますか?

まずリーグに関しては勝って順位を挽回してできるだけ高い順位で終わり、可能性がある限りチームの掲げる目標を目指していきたいです。

個人的には試合に出て、自分の価値を高めていきたいです。その価値を高めるため、試合に勝つためには何が必要かを頭の中で整理して練習に取り組んでいるのでそこは継続してやっていきたいなと思っています。

試合に出ると左右両方のサイドができ、僕の右足は武器だと思いますし、ビルドアップでの前進やアタッキングサードで自分の良さを出していくことがこのチームで僕が活躍できることだと思っているので、ぜひそこを注目してほしいなと思います。ACLでは「アジアの頂点」を過去の浦和の選手たちは経験しているので、僕もそこにトライしていきたいです。

そのためのチーム作りや個人のコンディションを調整していきたいですね。

ルヴァンカップは川崎の時に一度タイトルを獲っていますが、準決勝で怪我で離脱したため、決勝の舞台には立てなかったので、今度はピッチに立ってチームに貢献した形でタイトルを獲りたいです。




―――以前は「J3からJ1へ」という目標設定だったようですが、今後のサッカー選手としての目標はありますか?

大宮に移籍するときに目標設定を変えたのですが、浦和レッズからオファーをいただいたときに元々描いていた目標へ再トライしに行こうと思いました。浦和レッズの加入会見の際に「キャリアを縮める選択になったとしてもこの選択は絶対に後悔しない選択です」と言いました。
浦和レッズでパフォーマンスよく試合に出続け、チームの順位も上位だと代表に選ばれてもおかしくないクラブではあると思うので、まずはそこを目指しクラブにしっかり貢献したいと思います。

あとは大きな目標ですが「40歳までサッカーを続けたい」と思っています。理由は40歳までサッカー選手を続けていると、長男が高校卒業でプロになったらプロのピッチで再会できるんです。だからそこまで踏ん張りたいなという思いがあります。40歳まで現役を続けるには、自分のプレーが良いだけではチームに必要とされないですし、試合に出ていなくてもチームの見本となるような言動や姿勢、振る舞いで後輩たちに刺激を与えられる存在になり、チームのために常に行動することが必要だと思っています。

浦和レッズでもメンバー外の期間には、練習を元気よくやって若手を押し上げたり、積極的に若手に声をかけています。これからも人として、サッカー選手としてもっともっと成長していきたい、40歳までサッカーを続けて子どもが18歳になるまで待ちたいなと思います。それが新しい目標です。 。


―――最後にファン・サポーターである浦和レッズ後援会の会員の方にメッセージをお願いいたします。

浦和レッズを支えてくれているスポンサーやファン・サポーター、後援会の皆さんに今年は勝利を数多く届けられておらず申し訳ない気持ちでいっぱいです。後半戦に向けて自分の力を含め、試合に出ていなくてもチームのために行動し、どうにかチームが一つでも多く勝って皆さんと一緒に喜べる時間をより多く増やしていきたいと思うので浦和レッズの応援をよろしくお願い致します。そして、ちょっとだけ馬渡和彰を贔屓して応援していただければと思っています!!!

以上、浦和レッズ馬渡和彰選手のインタビューでした。
サッカーに対する熱い思いの持ち主であることがとてもよくわかるインタビューとなりました。
岩尾選手とのコンビネーションやリカルド監督との熱い抱擁に注目しながら、残りのシーズンも馬渡選手の活躍をぜひ期待しましょう!