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Hello! Reds OB
「都築 龍太さん」前編


こんにちは。
浦和レッズ後援会です。
今月の「Hello! Reds」は、
浦和レッズOB都築龍太さんです!!!

都築さんは2003年に浦和レッズへ加入し2010年までの7年間所属しており、2006年にリーグ優勝、天皇杯優勝、2007年にはACL優勝やJリーグベストイレブンに選出されるなど数々の活躍で浦和のゴールを守り続けていました。

現在はさいたま市の市議会議員をされておりますが、ざっくばらんにお話していただきました。
みなさんにたっぷりとお伝えしたい!という思いからか、お話が盛り上がってしまい今月は前編、後編の2本立てでお送りします!

奈良県出身の都築さんです、みなさんも是非関西弁風にお読みください♪


◆頼まれごと一つ一つが僕の教科書
――市議会議員として、今どんなお仕事をされていらっしゃるのか教えてください。
議会に上程される議案を審議したり、こちらから議案の提案などをしています。市議会は予算を執行できるかどうかをチェックする機能でもあります。その他にも、挨拶回りや集まりがあるところで地域の困っている声を聞くための活動を行っています。

多くの情報を持ちそれを解決することは「自分の成長」に繋がっていくため、積極的に行っています。一つの案件に対し時間がかかることもありますが、最終的に1年後2年後に解決できたらいいなというスタンスで動いています。

成長といえば、私が市議会議員を始めた頃はレベル0よりも1ランク2ランク下から始まっていたので、本当に分からないことだらけでした。地元の人から「ここはこうなんだ!!」と言われるとどうすれば良いか分からなくなり、市の執行部の方に聞いて勉強をしたり徹底的に調べたりしました。
中には他の市会議員から「それは無理だ」と言われることも多々ありましたが、できないで終わってしまうことなく何故できないかを説明し、それでもやってほしいと言われると少しでもできる方法を考える、市議会議員とはそういう仕事です。
どんな些細な案件でも自分にとっては良い勉強になり自然と覚えてくることも多くありました。

頼まれごとの一つ一つが僕にとっては教科書です。今、かっこいいこと言ったでしょ?(笑)

――政治家をしている中でサッカーをしていてよかったと思うことはありますか?
自分の存在を知ってくださっていて、頼ってくれている人が多いことです。

行政の職員さんでもサッカーが好きな人は大勢います。そんな人たちがサッカーを通じて、「こんなことやりたい!あんなことはどうだ!」などと言われると頼られている実感が湧きます。

さいたま市はサッカーの施設も多いですが、地域の少年団やクラブチームなどその施設を利用する団体もとても多いため、数多くの問題が発生します。そのこともあり、少年団の指導者の集まりに顔を出し、時にはグラウンドへ出向き保護者の方や子どもたちと色々な話をしたり、サッカー選手だったからこそ生の声を聞くことができています。

また、子どもたちの競技力向上やサッカーを好きになってほしいという意味でも、さいたま市の全部のグラウンドを人工芝に変えていきたいと思っています。

――現役選手のころに比べて大きく変化などがあったことはありますでしょうか?
これは180度変わりました。

選手の時は決められたスケジュールでそれ以外の時間はフリーでしたが、今は議会がなければ出勤しなくても良いためより自由度が増しています。(ちなみに私は時間がある時はずっと市議会にいます。)さぼろうと思えばいつでもさぼることはできるけれど、そうすると自分に返ってくるし、大きな責任は自分にのしかかっていると感じています。

当時は自分の好きなことや楽しいことをやっているだけでストレスはありませんでした。今は楽しいとは思わないけど、やりがいを感じています。この気持ちを保ち続けるためにも、色々な宿題をもらったほうがいいですね、モチベーションは大切です。

選手の時は街などを歩いていても“声を掛けてこないで“オーラを出しまくっていました(笑)そのせいか、声を掛けられることは少なかったですね。
出馬当初は「握手をして来い!」と言われても自分から手を出すのは嫌だったので、挨拶すらまともにできませんでした。
でも今は街で歩いていると知っている人も増えてきて、立ち話や話し込むことだってあります。180度スタンスが変わりました。

僕の周りにはレッズが好きということがきっかけで政治に興味持った人もいて、選挙の時には大勢の人が集まってきてくれます。
会派は関係なく1人の市議会議員として見てくれているので、その人たちには政治色は一切出しません。お会いするときは気楽にジャージを着て自然発生的にお酒も飲むのでノンストレスです。このことは本当に恵まれているしこれから先も繋いでいかなければなりません。

©URAWA REDS

――政治家といえば、賢いイメージがあります。勉強や学力はどのようにして身につけられたのですか?
10年前に選挙に落ちてから今も継続して新聞を毎日読んでいます。新聞なんて、生きてきてから出馬までの32年間読んだことはなかったのですが、32年間分の日本経済の流れや政治の流れをひたすら読みました。4年間暇だったので…(笑)
読売新聞は隅から隅まで、日経新聞は経済のページを読みまくりました。サッカーをやっていたときは本ですら読むことはなかったので、分からない漢字もあって携帯の辞書で調べたこともありました。
活字中毒になり、読まないと眠れないというところまでいきました。今となっては大項目だけ見れば、その内容がわかるようになってきたのでこれは成長です。
市議会議員はリアルな現実を知ることが大切だと思っているため、勉強の内容よりも時代の流れについていこうと自分なりに解決して落とし込んでいます。日本やさいたま市で今何が行われているかを理解し、いかに多く吸収できるかがポイントです。まだまだ勉強中なので、この姿勢はこの先も変わらないです。

――都築選手(14年間)都築先生(5年間)と呼ばれるのはどちらのほうがしっくりきますか?
都築選手です。

先生とあまり呼ばれたくありません。先生って呼んでくれる方もいるけれど、若い人たちからはあまり呼ばれることはないです。先生と言われることはあんまりしっくりこないし、違和感があります。

呼び方は都築さんでいいかな…。


以上、浦和レッズOB都築龍太さんのインタビューでした!

現役時代とのイメージとは180度違った(本人も仰っていたいましたが)都築さんを知ることができました。お話していく中では現役時代とは変わらぬ、浦和に対する熱い思いを感じられるひと時でした。

後編は現役時代のエピソードや浦和レッズ選手OB会会長にも着任され今後のOB会の運営についてなどと濃厚な仕上がりとなっております!是非来週もお楽しみに!