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Hello! Reds Warriors
「塩田仁史選手」


こんにちは。
浦和レッズ後援会です。

今月のHello! Redsは、
浦和レッズ 塩田仁史選手 です!!

塩田選手は今シーズン浦和レッズに加入した選手。
簡単にプロフィールをご紹介すると、

・1981年5月28日生まれの39歳
・ポジションはゴールキーパー
・横浜Fマリノスの特別指定選手→FC東京で11年間→大宮アルディージャで5年間→栃木SCで1年間プレー

こんなかんじです。

新たなレッズファミリーの塩田選手に、プレースタイルやレッズの選手の印象、さらにFC東京時代に見た衝撃のレッズサポのお話(!?)など、色々なことを聞いてみました!!!


©2021 URAWA REDS

◆"持っている" 塩田仁史選手
――浦和レッズ新加入の塩田選手ですが、「塩田仁史」というサッカー選手はどのような選手ですか?
リカルド・ロドリゲス監督と面談をやったときには、嫌いなプレーや苦手なプレーがないのが特徴ですという話をしました。足元が苦手とか、シュートストップは得意だけど飛び出すのは苦手とかそういうのはなくて、何でも苦手意識なくできるという感覚は自分の中では持っています。

あとは、選手とコミュニケーションを取りながらゴールを守っていくキーパーだと自分では思っています。コーチングのところで、DFを動かしてチームをオーガナイズするのが好きです。

――苦手なプレーはないとのことですが、以前インスタライブで宇賀神選手と鈴木彩艶選手が「塩田さんマジで上手い!」とおっしゃっていました。
本当ですか?(笑)
多分40歳が入ってくるから、予想以上にやったなっていう評価だったんだと思いますよ(笑) あまり上手いと思われていなかったというか(笑)
昨年プレーした栃木SCのスタイルでは、前にフィードするようなプレーが多くてあまり後ろで繋ぐようなサッカーではなかったので、そういう印象もあってのことだ思いますけどね(笑)

――長年プレーしたFC東京や大宮アルディージャなどでは勝負所の試合に強かったイメージのある塩田選手ですが、「持っている選手」とはどのような選手なのでしょうか?
上手い選手だったり良い選手というのはたくさんいるのですが、自分の調子が良いときでもチームが勝てなかったり結果が出ないことって、この世界では結構あるんです。そんな中で、ここぞという勝負所で試合に出て勝つか負けるかというのはとても重要だと考えています。そこで勝てることを「引きが強い」とか「持っている」と僕は言っています。

僕に関して言うと、出場機会はそんなに多くはないがここまでやってこられたのは、そういう勝負所のゲームや自分が問われるようなゲームのときに勝てたというところが大きいかなと思います。

その「引きが強い」「持っている」という選手になるには、普段どんな姿勢で練習に臨んでいるか、どんな態度や言動を周りに見せられるかというところが大切だと思っています。勝負所で勝利を引っ張ってくるというのはチームメイトと協力しないと実現しないことなので、日頃からどういう姿勢でサッカーに臨み、一日一日どういうプレーをするのかというところをこの18年間意識してやってきました。

――GK以外でも、「持っている選手」と感じる選手はいますか?
GKの僕からしたら嫌な相手でしたけど、興梠選手ですね。
タイトルを獲る選手じゃないですか、鹿島でも、レッズでも。天皇杯もACLも獲っていて、そういうタイトルが付いて回る人っているんですよね。

もちろんストライカーとしての能力も疑いようがなくて、正直Jリーグの中で一番対戦したくないFWです。シュートは上手いし、どんな形からでもゴールを決められるし、裏に抜けるタイミングの良さとかスピードもあって、あとはなんと言っても“サッカーIQ”が高いですね。

――“サッカーIQ”ですか?
サッカー選手って、頭が回転している状態でサッカーしている人と感覚でやっている人がいると思うのですが、興梠選手はゲーム中にどうやったら点が取れるかを常に考えている選手です。

DFからのビルドアップの中でも、ボールを受ける角度や引き出し方から、興梠選手って頭いいなというのが結構垣間見えます。対戦相手としてやっていても、相手の背後をどう突くかとか、相手よりもどう早くボールに到達するかとか、そこのセンスがすごく良いですね。2,3歩のポジショニングだと思うんですけど、サッカーIQが高いなと思います。

©2021 URAWA REDS

◆浦和レッズの印象は?
――チームに合流してから約1か月が経ちました。大原やキャンプで練習してみてチームの印象はいかがですか?

タイトルを獲ってきた浦和ということもあって、個々の能力は高いなという印象です。
あとは変な話ですけど、年を取ってからの移籍って結構不安なものなんですよね(笑) 自分より若い選手が多いので、どんな立場になるかなとか、話してくれるかなとか。しかも外から見たレッズの選手って、ちょっと近づき難い雰囲気があるなと僕は思っていたので、なおさら(笑)

でも中に入ってみると意外と皆フランクで、若い選手も優しく話してくれるので助かりました(笑) 他の新加入選手も含めて皆スムーズに入れているんじゃないかなと思います。

――浦和レッズには西川周作選手、鈴木彩艶選手という、経験のあるGKと有望な若手GKがいます。一緒にトレーニングする塩田選手から見て、それぞれどのような選手ですか?
西川選手は僕がレッズに来る前からよく知っていた選手で、経験を持っているし、リーグ優勝もしてるしACLも獲っているし、強いプレッシャーの中でプレーができる選手だと思います。

西川選手ともよく思い出話をしますが、2013年の天皇杯の準決勝で対戦したとき、プレッシャーのかかる試合で僕は安全なプレーを選択してしまうところもあったんですけれども、逆側でプレーしている西川選手はリスクもあるようなフィードをスパンスパン成功させていて、ああいう大舞台でやっていくメンタリティはすごいと思いました。
彼はそういう勝負強さがあるキーパーだなと思います。

彩艶選手については、実は浦和に来る前に榎本哲也さん(2017~2018年に浦和でプレー)から話を聞いていたんです(笑)
移籍する前にテツにいろいろと話を聞いていて、そのときに彩艶の話にもなって、なかなか人を褒めないテツが「あいついいよ」って言っていたんです。テツは結構辛口なんですけれども、彩艶のことはベタ褒めしていたので、来る前は本当に楽しみにしていました。

実際に一緒に練習してみても、僕が今まで一緒にやってきた色々な日本代表選手と遜色ないくらいにやるGKなので、今は西川選手含め3人でやっていてとても楽しいです。

――切磋琢磨するキーパーチームですが、その中でも塩田選手が「俺が一番」と思う得意なプレーは何ですか?
何だろうなぁ…いっぱいあるなぁ(笑)

ハイボールや飛び出すところもけっこう自信はあるんですが、自分が18年間武器にしてきたコーチングというところはすごくこだわっています。DFを動かしたり、チームメイトのメンタルをコントロールしたり、相手の戦術の移り変わりを見ながら「今相手はこうだよ」と選手に伝えるのもGKの役割だと思うので、そういうところでは負けたくないですし、負けていないところかなと思います。

©2021 URAWA REDS

◆「熱いものを皆さんにお届けしたい」
――新しく入団する選手も多い2021シーズンの新生·浦和レッズですが、このメンバーと共に浦和レッズでどのような時間を過ごしたいですか?
胸を熱くする戦いをしたいと思っています。

どういうことかというと、ちょっと昨年の話になりますけど、昨年は栃木SCにいて、チームのメンバーでベクトルを合わせて目標に向かう勢いとか情熱がすごく重要だなと感じたシーズンでした。

栃木はタイトル争いをするクラブではないですが、昨年最後のジュビロ磐田戦が終わった後、皆泣いていたんですよ、10位なのに。このチームで戦う最後の試合に絶対勝つんだという気持ちで、皆すごく一体感があって、結果負けてしまったんですけれども、それだけ1つのことに熱く戦えるって、そんな経験なかなかないじゃないですか。自分自身もサッカーをやっていてすごく胸を熱くさせられたというか、すごく良いシーズンだったなと思っていて、同じことを浦和でもやりたいと思ってここに来ました。

もちろんタイトルを争うクラブなので厳しい戦いがあることは分かっていますが、チーム全員で熱い気持ちを持って、プレーしている選手の情熱がサポーターやファンのみなさんに伝わるようなサッカーをやりたいなというのが心から思っていることです。もちろんタイトルを獲るのも絶対ですが、そういった熱いものをみなさんにお届けできるようなチームになっていきたいと思います。

――最後に、開幕に向けて意気込みをお願いします。
リカルド監督のサッカーをしっかり表現して、とにかく素晴らしいサッカーを展開できるようにしていきたいです。チームメイト全員で同じベクトルと情熱を持って、浦和レッズに関わる全ての人のエネルギーをこの2021シーズンに注いで、是が非でもタイトルを獲りたいと思います。浦和レッズファミリーでがんばっていきたいと思いますし、選手一人ひとりも努力していくので、熱い応援をいただければと思います。


◆◆ Additonal Time ◆◆
――皆のエネルギーが溢れる埼玉スタジアムが楽しみです。
そうですね。埼玉スタジアムのエネルギーの話でいうと、FC東京でプレーしていた時から埼玉スタジアムって一番アウェーだなと感じていました。Jリーグでアウェーの試合に行っても雰囲気に圧倒されることってそんなに多くはないんですけど、浦和だけはすごかった(笑) 2006年かな、埼スタで試合やったときも5万人くらいのお客さんが来ていて、すげーなって思った記憶がありますね。

――塩田選手のJリーグのデビュー戦は浦和戦だったんですよね。
2006年J1第33節、味の素スタジアム。すごかったんですよ!浦和のサポーターが!

前泊していたホテルからバスで味スタに向かう途中、調布ICを降りたらガードレールに沿って赤い列がブワーって並んでるんですよ(笑) バスの中でも選手たちが「なんだなんだ?」と言っていて、そしたらその列が味スタまでブワーって連なっていて、エーッ!って思って(笑) それが初めてリーグ戦で先発した試合だったので、円陣のときに石川直宏に「お前顔大丈夫?」って言われました(笑) 緊張しすぎて(笑)

結果0-0っていう一番いい感じで終わって、浦和もその後のホームの試合で優勝を決めましたし、僕らも味スタで胴上げされなくて良かったですし、最高の形になったんじゃないかなと思います(笑)

――今度はその赤いサポーターの前で戦うんですね。
はい、楽しみです。プレー出来たらいいなと思います!

以上、トップチーム 塩田仁史 選手のインタビューでした!

塩田選手はとても話しやすく、とても優しい方でした!

サッカーへの熱い想い、チームメイトへの想い、サポーターへの想いなど、たくさんの想いを込めてプレーしている選手だなと感じました。

塩田選手の熱いプレー、勝利をもたらす勝負強さを見られるのが楽しみですね!!
今シーズンも浦和レッズを共に応援していきましょう!