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2026年5月4日(月・祝)、レッズランドにて、「RedsLand 20周年記念セレモニー」が開催されました。
同日には「レッズランド キッズフェスタ2026」も行われ、多くの子どもたちや家族連れ、浦和レッズを愛するファン・サポーターが来場。鯉のぼりも伸びやかに舞う晴天のもと、子どもたちの笑顔とともに、レッズランドが歩んできた20年を振り返る一日となりました。

浦和レッズ後援会も事務局を置く「レッズランド」は、浦和レッズが運営する総合型スポーツ拠点です。
2005年7月17日にJリーグの理念である『Jリーグ百年構想~スポーツで、もっと、幸せな国へ。』を具現化し、地域スポーツ文化の醸成を目的として設立しました。今もなお、“完成”していない「レッズランド」は、サッカーだけでなく、地域住民がスポーツを通じて集い、交流し、健康や生きがいを育む“地域に開かれたスポーツ文化拠点”として成長し、歩みを続けています。
そんな「レッズランド」は、2025年7月に20周年を迎えました。そして、今年、「レッズランド」の大人気イベント、「レッズランド キッズフェスタ2026」開催に合わせて、レッズランドにゆかりのあるゲストを招いた「RedsLand 20周年記念セレモニー」を開催。
20年前の設立時にも臨席したJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏やレッズランドの生みの親である犬飼基昭氏(浦和レッズ元代表)をゲストに迎えたトークセッションの模様をレポートします。
トークセッションに先駆けた開会式では、浦和レッズ後援会理事長でありレッズランド理事を務める猪股和則氏が感謝の言葉とともに「皆様と一緒に、この一日を楽しんで過ごしたい」と挨拶をしました。
続いて登壇したのは清水勇人さいたま市長です。清水市長は「レッズランド20周年おめでとうございます。『Jリーグ百年構想~スポーツで、もっと、幸せな国へ 』という理念を具現化した最初の施設がレッズランドと記憶しています。多くの市民の皆様をはじめ、たくさんのスポーツ関係者の皆様とともに、この素晴らしいレッズランドを継続できたことは、私たちにとっても誇りです。これからもレッズランドが多くの方々に愛され、親しまれ、スポーツで幸せな国へ導く拠点となることを祈念申し上げます」と祝意を込めて挨拶されました。
また、さいたま市議会伊藤仕議長も「レッズランドの発展に全力をあげて取り組ませていただきます。そして30周年、40周年とレッズランドや浦和レッズ、三菱重工浦和レッズレディースが活躍することを心よりお祈りしています」と力強いエールを送られました。
開会式のあとは、いよいよトークセッションへ。司会は浦和レッズのホームゲーム場内MCでもおなじみの朝井夏海さん、進行サポートは長く浦和レッズとレッズランドを見守ってきたサッカージャーナリストの大住良之さんが務めました。

第一部のトークゲストは、川淵氏。「ここは少し涼しいけれど、観覧席は日焼けしてしまいそうですね」と、晴天に恵まれたセレモニー会場で笑顔を見せます。
05年の設立時からレッズランドを見守ってきた川淵氏。思いも深く、「川淵さんが望んでいたような施設ができた」と、設立時に、犬飼氏から電話をもらったエピソードを披露しました。
そして当時を振り返り、「Jリーグの理念は、トップアスリートの育成と、世界で日本が優勝するチームを育てていくこと。同時に老若男女の誰もがスポーツを楽しめる環境を日本中に作ることだった」と語ります。
レッズランドの環境を初めて目にしたときには、「これ以上のものは望めないな」という思いと、夢がひとつ叶ったことに感激し、「(設立時の)挨拶で大泣きした」と話してくれました。
さらに、トークの中では、日本のスポーツ文化についても熱く触れていきます。
「Jリーグがスタートした頃の日本は、スポーツ三流国が、ようやく二流国になったぐらいだったのではないかなと思います。まだ一流とは決して言えない。スポーツがいかに人生にとって大事なものか。健康寿命という上においても、小さい頃から体を動かすことで健康は維持できる、楽しく遊んでいる間に体が自然と鍛えられて、長生きして、健康でいられる。そういう環境は必要なものなのです」
レッズランドは、まさに子どもも大人も、のびのびと体を動かし、楽しめる場。実際に、川淵氏は午前中に行われていた「レッズランド キッズフェスタ2026」に訪れ、ピックルボールなどを体験。
「負けじ魂が出てしまい、必要以上に力を発揮しようとする競争心がでてきました」と笑顔で話しつつも、遊びの中で培われる『負けてたまるか』という魂を、指導者の方々も大切にしてほしい」と、子どもたちの育成についても、思いを語っていました。

また、川淵氏は2019年の台風による水没被害にも触れ、「土砂などを地域やファン・サポーターの皆さんの力で運び出して。再生ができたのは、本当に皆さんの強い思いがあったからこそ。さいたま市のためという思いもあって、再生への活動をしてくれたと思います。そういう気持ちを育む浦和レッズであってほしいですし、レッズランドであってほしい」と浦和レッズを中心とした街づくり、地域社会との関係について、深い気持ちも口にしました。
最後に、これからのレッズランドへの期待として、「スポーツが苦手な人でも楽しめるような新しい競技を、ぜひここで創り出してほしい。それが一番の夢。誕生した際には、私が名前をつけますよ」と話し、会場の笑いを誘い、貴重なトークセッションは締めくくられました。

続いて第二部では、浦和レッズ元代表の犬飼氏。三菱重工浦和レッズレディースGK・池田咲紀子選手、浦和レッズアカデミー本部の宇賀神友弥さんが登壇しました。
トークはまず、レッズランドの設立時のことへ。東京農業大「農大グラウンド」の契約終了を機に、「これだけ広くフラットな土地はスポーツに最適」と、レッズランド構想を実現に移した犬飼氏。
ヨーロッパ駐在時に見たスポーツ文化への憧れが原点にあり、「日本にも同様の環境をつくりたい」という強い思いが、レッズランドの設立につながったと語ります。また、サッカーにおいては、男子だけでなく女子チームの必要性にも早くから着目し、レッズレディースを発足させました。
現在、そのレッズレディースで守護神としてピッチに立つ池田選手は、ジュニアユース時代からレッズランドでプレーしています。自身の経験を振り返り「中学生の頃からずっとここに通ってきました。レッズランドでは、ランニングやテニス。いろいろなスポーツをされる人と関わりながら、たくさんの人に応援されながら、毎日、大好きなサッカーができるのは、本当に幸せなことだと思います」と思いを語ります。
宇賀神さんもアカデミー時代を振り返り、「僕がジュニアユースに入ったのは25年前。まだ農大グラウンドでした。最終年にレッズランドが誕生し、週末にレッズランドの芝生でプレーできることが特別で、すごくうれしかった」と回想します。
そんな宇賀神さんは、2019年の水害時に自らクラウドファンディングを立ち上げ、多くの支援を集めました。
当時を思い返し、「多くの人の思いでできた場所だからこそ、もう一度その思いを集めたかった」と語り、ライバルクラブからも支援が寄せられたことに触れながら、「スポーツの持つ力は本当に偉大。その大きさを改めて感じましたし、行動を起こすことがどれだけ大切か。それも学びました。」と話しました。
現在の浦和レッズU-21チーム強化担当の立場から、トークセッション全体を振り返り「レッズランドは“浦和レッズとは何か”を学ぶ場所でもあるので、今日のような皆さんのお話を選手たちにも伝えたいですし、継承していかなきゃいけないなと、改めて強く思いました。」と話し、クラブ理念を次世代へつなげていく重要性も強調していました。
最後に犬飼氏も、レッズランドが子どもから高齢者まで安全にスポーツを楽しめる場であり続けることへの期待を述べ、トークセッションは終了。大きな拍手が贈られました。

セレモニーの最後には、浦和レッズの代表取締役社長でもある、レッズランドの田口誠代表理事(浦和レッズ代表取締役社長)が登壇。「20年前は革新的だった構想が、今では浦和レッズのアイデンティティになった」と語り、「スタジアムだけでなく、このレッズランドを通じて地域とともに歩み続けたい」と今後への決意を述べて、締めくくられました。
地域に愛され、『Jリーグ百年構想~スポーツで、もっと、幸せな国へ 』を具現化し続けているレッズランド。20周年を迎えてもなお、単なるスポーツ施設ではなく、人と人をつなぎ、地域文化を育み、世代を超えて笑顔が生まれる場所であり続けます。

レッズランドとともに20年来の歴史を刻んできたレッズランド会員の関久美さんは、この日、スタッフとして「レッズランド キッズフェスタ2026」を支えていました。
「レッズランドの近所に住んでいて、設立時にチラシが入っていたのを覚えています。子どもも小さかったので、いろいろなイベントにも参加しました。2019年の水没は、本当にショックでしたが、夫がボランティアで再生への活動もさせていただきました。今は、テニススクールにも参加したりしていますが、スポーツ施設としてだけではなく、レッズランドは地域の皆さんとの交流の場にもなっている大切な場所です。今日のようなたくさんの笑顔が育まれる場所であり、大人も子どもも使いやすい施設であってほしいなと思います」(関さん)
設立に携わった方々のさまざまな思い。そして現在、レッズランドを活用し、豊かな毎日を育んでいる方々の思いを、強く感じることとなったレッズランド20周年記念セレモニーの1日。
たくさんの思いを胸に、レッズランドはこれからも浦和レッズとともに、地域とともに。「子どもからお年寄りまで」が集い、スポーツを通じて幸せを育む場として、新たな未来を築いていきます。
