INFORMATION
後援会からのお知らせ

【主催】浦和レッズ後援会、浦和レッドダイヤモンズ
【運営協力】NPO法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)
【会場】レッズランド
【プログラム内容】
①レディース選手と室内体験研修
②懇親会
2025年12月17日(水)、レッズランドで三菱重工浦和レッズレディースの選手たちと一緒に学ぶ、企業研修プログラム「REDSビジネス研修プログラム2025」を行いました。
「REDSビジネス研修プログラム2025」は、NPO法人日本ブラインドサッカー協会(以下JBFA)が事業展開する企業向け体験型研修に、レディースの選手たちと一緒に実施することや、男子トップチームのホームゲームの試合観戦など、浦和レッズのオリジナル要素を組み合わせたユニークな研修プログラムであり、浦和レッズを通じた人材育成や組織力向上に寄与することを目的に実施するものです。
2回目の開催となった今回は、レディースの選手たちと一緒に研修を行うプランで実施。浦和レッズのファミリーパートナーであり、浦和レッズ後援会の法人会員でもある中島建工株式会社の社員17名と、レッズレディースから藤﨑智子選手、前原嘉乃選手、熊澤果歩選手が参加しました。

研修に先駆けて、浦和レッズ後援会中村修三専務理事が「今日は、2回目の『REDSビジネス研修プログラム2025』となります。この研修は、目が見えない状態でコミュニケーションをどのように取っていくのかを学び、チームビルディングに生かしていくプログラムです。同時に、個々の新たな一面にも出会え、一体感も感じられるプログラムになっているので、今日の体験が、今後の業務や活動に活かされることを期待しています」と挨拶しました。
続いて、中島建工株式会社中島道宏代表取締役が、ヘレン・ケラーの言葉を用いながら「今日は一時的に目が見えない状態での体験になります。そのことを考えながら、いい経験・研修にしていきましょう」と言葉をかけます。
そして今回は、選手たちも自己紹介兼ねて挨拶。「ブラインドサッカー®をはじめて体験します。みなさまと一緒に楽しみながら進められたらと思います」と意気込みが聞こえてきました。
選手たちも含めて、当初、受講者が抱いていたのは「ブラインドサッカーができるのか」という思いでしたが、この研修は「競技としてのブラインドサッカーを行うこと」が目的ではなく、「目が見えない状態でコミュニケーションを学ぶこと」や「コミュニケーションを図りながらそれぞれが個性を発揮し、チームとして生かしあうことで成果をあげる」(JBFA資料抜粋)ことを目指すものです。
改めて、研修の主旨を聞いた選手たちも受講者も「そうなんだ。目が見えない状態だからこそ、コミュニケーションを大事にしよう」と確認をして、本格的な研修が始まりました。

講師となるのはJBFAの岡村康平さんと、ブラインドサッカーチームで選手経験を持つ駒崎広幸さんです。
「今日はアイマスクをしての研修です。見えなくなることで見えてくるものもあるでしょうし、新しい自分の発見につながることもあります。みなさま一緒に、楽しく行っていきましょう」と駒崎さん。ブラインドサッカーを用いた研修内でのポイントが伝えられながら、早速、実践に入っていきます。
まずは駒崎さんが実演。ボールの音を聞き分けながら的確にボールを蹴ったり、ゴールを決めたりする様子を見て「蹴るのがうまい」「しっかりと音を聞いているみたい」と受講者。驚きながらも、「はっきりと言葉にしたほうが伝わりやすいのかな?」と、早速、伝える方法を考える姿もありました。


実演を終えたところで、最初のプログラムを開始。まずはアイマスクをして真っ直ぐ歩いてみます。選手たちも受講者も「まったく方向感覚がわからない」「こわい」という声が。目が見えない状態でまっすぐ歩くことが難しいことを体感します。同時に真っ直ぐ歩くためにサポートの声かけを行っていましたが、「人数が多いと、どの声が自分に向けられているかわからなかった」という声も。
岡村さんや駒崎さんからは、ここでアドバイス。「多くの人がいて、たくさんの声や拍手・指示が上がると、誰に対しての声かけなのかが、わからなくなります。名前を読んであげることや、あっち、こっちではなく右、左などはっきりとした言葉で、誰に声をかけているのかがわかるようにすることがポイントです」と声がかけられました。
次に、「見えないものの見える化とその伝え方」をポイントとしたプログラムに入りました。このプログラムは簡単にできるものから、だんだん難易度が上がっていくため、スムーズにいくもの、いかないものがはっきりとでてきました。

選手たちも受講者も、「正確に伝えること」に悪戦苦闘。「うまく言葉が出てこないし、むずかしい」と口にしていました。
様子を見ていた岡村さんは「共通言語は伝わりやすいですが、そうではない言葉は世代や国籍が違うと伝わらないこともあります。相手のことを思いやりながら、考えながら伝えることが大事です」とアドバイス。
駒崎さんも「職場においても、同じ部署や事業所などで過ごしている仲間だと伝わる言葉も、例えば新人さんが入ってきたら、伝わらないこともあります。相手のことをよく考えましょう」と言葉を続けます。
第1回目と同様に、「REDSビジネス研修プログラム2025」は、①ひとつのプログラムを実践②岡村さん、駒崎さんからフィードバック③二度目の実演に進みます。一度目ではうまくいかなかったことも、二度目ではしっかりと修正・改善できることは特長のひとつです。
特に今回は受講者の年齢層が広く、80代から10代までが集いました。そして、選手たちとは「はじめまして」という状況で、共通言語がありません。そこで、受講者と選手たちは、うまくいかなかったこと、うまくできたことなど、状況をしっかりと確認しながら活発にコミュニケーション。「こういう言い方はわかりやすい?」など盛んに言葉を交わす様子が見られました。


最初は不安の色が見えていた研修プログラムでしたが、しっかりとしたコミュニケーションを取ることに意識が向いていくことで、発話も増え、時間の経過とともに研修の雰囲気もグッと明るくなっていきます。
さらに、休憩時間には、選手たちがブラインドサッカーを体験。ボール扱いのうまさや蹴る音に受講者も「さすが!」「すごく上手だしかっこいい」と拍手を送る場面も。選手たちとの交流も増え、お互いに打ち解けた雰囲気の中でプログラムも後半戦へ。
ここからは、前半でのポイントやアドバイスを生かしながら、チーム形式で行われます。大勢の参加者の中から声だけを頼りに共通項を持つメンバーで集まり、グループをつくるプログラムでは、選手のひとりが仲間を見つけられずにさまよってしまうシーンが……。
「目が見えない状態で声を頼りにグループをつくろうとすると、どうしてもさまよってしまう人や、まったく違う場所に行ってしまう人が出てきます。そうした人がいることを想像できると、その人とつながれたり、困っている人を助けられたりするようになりますよ」と駒崎さん。

こうした一言をきっかけに、次のプログラムで声の出し方や合図の出し方に変化が出てきます。特に白熱したゲーム形式では、選手たちの動きの良さに感嘆の声が上がりながら、その動きの良さを活かすための声かけが、どんどん飛び出しました。
さらに選手たちも「こう伝えるとわかりやすいですよね」「こうしましょう」と積極的に輪に入ってコミュニケーション、リーダーシップを発揮する場面もあり、受講者から「指示がわかりやすいから、次はうまくいきそう!」という声も聞こえてくるようになりました。


1時間30分の研修は、今回もあっという間。声の大きさや指示の方法も、最初と最後では大きく変わり、チームワークの良さや一体感の向上も大きく感じさせる研修になりました。

「本当に楽しかった。また一緒にやりたい」と選手たち。参加した感想を聞くと「こういう機会はなかなかないのですが、本当に楽しかったです。周りが見えない状態で『自分がここにいるよ』と発信することもとても大事だなと思いました」(前原選手)
「視界がない状態で音や言葉を頼りにボールに触ることは、想像していたよりも、とても難しかったです。でもコミュニケーションを取ってうまくできたのはうれしかったですし、学びも多い楽しい時間になりました」(藤﨑選手)
「コミュニケーションが大事だと改めて感じました。GKというポジションなので指示をするシーンなどでの言葉選びの重要性を学ぶことができましたし、今後のプレーの際にも、味方にわかりやすい言葉選びなどを生かしていきたいと思います」(熊澤選手)

また、中島建工株式会社中島道宏代表取締役も「最初はどうなるかなと思いましたが、社員のみんなやレディースの選手たちとしっかりとコミュニケーションを取ることができ、非常に有意義で楽しい時間になりました。建築の世界では『報連相』はとても大事で、重要なことです。その面でも、人に声をかけて、人の声に耳を傾けることはポイントですし、前を向いて仕事をしていくうえでも、いい経験になったと思います。今日、来られなかった社員にもきちんと伝えていきたいですね」と話してくれました。


駒崎さんは「研修が始まった直後の雰囲気と比べると、みなさまが一つのチームにつながったと思います。共通言語でつながりを深めていくこととともに、今日は選手たちが参加してくれたことで、『共通言語がわからない』。『はじめまして』という人が、輪に入るときのことも体験できたと思います。ぜひ新しい方とのコミュニケーションでも、親切・丁寧な声かけをしてくださることにつながったらうれしいです」と振り返っていました。
旧知の仲間との活発なコミュニケーションに加え、初めて一緒に活動をする選手たちとのコミュニケーションを模索しながらも、互いの言葉を聞きながら、明るく楽しく進められた第2回目の「REDSビジネス研修プログラム2025」。たくさんの笑顔が生まれる充実した時間になりました。
研修体験後には、選手たちとのささやかな交流が行われ、選手たちから参加者にサイン入りポーチがプレゼントされました。さらに軽食懇親会が実施され、全てのプログラムが終了しました。


今後も、浦和レッズ後援会ではホームタウンであるさいたま市とも結びつきが強いブラインドサッカーと手を携え、より活発な地域交流を育みながら、企業が抱える課題解決の一助となる「REDSビジネス研修プログラム2025」を推進していきます。
※「ブラインドサッカー🄬」はNPO法人日本ブラインドサッカー協会の登録商標です。

